「興味がある」を敬語にすると

相手が、あることに「興味がある」という状態を尊敬語にする場合、以下のような表現が考えられます。
興味がおありだ
興味をお持ちだ
興味がおありになる
興味をお持ちになる

「おありになる」「お持ちになる」は、終止形を見ている分には、それほど不自然に感じませんが、以下のように、活用させて良く使う形式にすると、少し不自然さが感じられなくもありません。
「おありだ」「お持ちだ」の方が自然な感じで使えるように感じられますが、いかがでしょうか?

興味があるか?
興味がおありですか?
興味をお持ちですか?
△興味がおありになりますか?
△興味をお持ちになりますか?

興味があったら……
興味がおありでしたら……
興味をお持ちでしたら……
△興味がおありになったら……
△興味をお持ちになったら……

私の感覚としては、おそらく「なる」という補助動詞に、元々の動詞「成る」の意味が感じられてしまうことが、違和感の原因ではないかと思います。
「興味がある」というのは、過去のある時点で興味を持ち、現在までその興味を持ち続けている状態を表していますよね。
ところが、「興味がおありに『なる』」と言うと、「興味を持った状態に『成る』」というイメージが湧いて、「興味が継続している状態」という意味と少し離れてしまうことで、違和感を覚えるのではないか、というわけです。
でも、このあたりの感覚は、人によっても異なるものだと思いますので、一概にはいえませんね。

まあ、とりあえずはそうしておくとして、次の2つの表現では、どちらが望ましいでしょうか。
興味がおありだ
興味をお持ちだ

「興味がある」と言った場合、「ある」という動作の主語は「興味」です。
つまり、「ある」を「おありだ」にすることにより、「興味」に対して尊敬語を使っていることになります。
一見、これは誤りのようにも感じられますね。
でも、「興味」というのは人間が持つものであり、「興味」に対して尊敬語を用いることにより、その興味の持ち主を立てることになるわけで、基本的には問題ないはずです。
でも、これに違和感を覚える人もいるようです。

一方、「興味を持つ」という動作の場合、主語は、その興味を持つ「人」になります。
「興味」を立てるより、「人」を立てる方が、より自然な感じがするので、「お持ちだ」という表現に違和感を覚える人は少ないでしょう。

結論としては、「興味をお持ちだ」の形を使って、以下のように表現するのが一番良さそうに思います。
興味をお持ちですか?
興味をお持ちでしたら……

なお、興味に「ご」を付けて「ご興味」と尊敬語にしても良いですね。
ただ、「ご興味をお持ち」とすると、「二重敬語なんじゃないの?」と理不尽な非難を浴びせられる恐れもなくはないです。
この用法、実際には、「興味」と「持つ」を別々に敬語にしているだけで、二重敬語ではありません。
でも、そんなことを考える人も存在し得ることを頭に入れつつ、自然に感じる方を選べば良いのかな、と思います。

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