「分かった」の敬語 その1 (「分かりました」「承知しました」「了解しました」「了承しました」)

「分かった」という表現を敬語(謙譲語)にする時、何と表現するのが最適なのでしょうか?

とりあえず、良く使われそうなものを羅列してみます。
分かりました。
かしこまりました。
うけたまわりました。
承知しました。
承知いたしました。
了解しました。
了解いたしました。
了承しました。
了承いたしました。

とりあえず結論から言ってしまうと、以下2点のいずれかが望ましいように思います。
かしこまりました。
承知いたしました。
以下、これらがなぜ良いと思われるのか、それぞれの表現について、考えてみましょう。

まずは、この表現。
分かりました。
「これは謙譲語になっていないから駄目でしょう」と簡単に片付けるのは、ちょっと待って下さい。
この表現、実は、以下に示す他の表現と比べて、敬語のレベルはほとんど変わりません。
承知しました。
了解しました。
了承しました。
これらは、それぞれ、「分かる」「承知する」「了解する」「了承する」という動詞に、丁寧語の「ます」を付けて過去形にしただけの表現です。

ただ、こんな風に主張する人もいます。
「承知」や「了承」などは、「承」という漢字が入っている。
「承」は「うけたまわる」という謙譲語の意味を持つ漢字なので、「承知」や「了承」は謙譲語である。
確かに、これも一理あります。
でも、これは、人によって、解釈がマチマチだと思います。
というのも、謙譲語の意味を持つ漢字が含まれていても、その本来の謙譲語の意味を失い、敬語とされないものも多いため、判断が付けにくいのです。

例えば、以下のような熟語。
持参
参加
申請
これらは、謙譲語の「参る」や「申す」が含まれていますが、熟語になった時、謙譲語の意味は失われていますよね。
次のように、相手の行動として使う場合も多くあります。
当日、筆記用具を忘れずに持参してください。
ふるってご参加ください。
こちらのフォームより申請してください。

謙譲語を含む言葉は、謙譲語の意味を保つ場合と保たない場合があるので、注意が必要です。
これについて、詳しくは、【「申す」「申し上げる」「申し伝える」「申し出る」】を参照して下さい。
(あ、「参照」も「参る」が含まれていても謙譲語ではない例ですね)

「承知」については、判定が微妙で迷うところです。
でも、グレーゾーンであるならば、これは謙譲語ではないと判断しておいた方が無難です。
その基準で考えると、以下は丁寧語しか使われていないので、除外しておいた方が良いでしょう。
分かりました。
承知しました。
了解しました。
了承しました。

残ったのは、以下の表現です。
かしこまりました。
うけたまわりました。
承知いたしました。
了解いたしました。
了承いたしました。

長くなってきたので、続きは次の記事にします。
「分かった」の敬語 その2 (「了解いたしました」「了承いたしました」「うけたまわりました」)】に続く。

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