超ド級(超弩級)、超人、超特急、超自然、超常現象、超ヤバイ

タイトルの最後にある「超ヤバイ」は、比較的最近の言葉ですね。
年長者には非難されることも多いこの表現、問題として指摘されるのは、以下の2点ですね。
1. 「超」が副詞的に、「非常に」と似たような意味合いで使われている。
2. 「ヤバイ」は、そもそもくだけた表現であるが、それに加え、そもそもの意味である「良くない」という意味ではなく、逆に「良い」という意味で使われている。
1の用法は1980年代頃、2の用法は2000年代頃から使われ始めたと思います。

私は、全般的に、
言葉は生き物であり、時代と共に変化するものである。
というスタンスなので、特にこれらの言葉も、それほど悪いものだとは思っていません。

「超」も「ヤバイ」も、発生して然るべきなので発生したものだと思います。
これらは、どちらも、物事の程度が非常に高いことを表す言葉です。
程度の高さを表すには、いつまでも同じ言葉を使うと陳腐になり、程度の高さが感じられなくなってしまいます。
なので、そういった言葉は、比較的短いサイクルで変化する必要があるのだと思います。
流行と一緒ですね。

タイトルの先頭にある「超ド級(超弩級)」という言葉は、20世紀初頭に生まれた言葉で、「ドレッドノート」という大型戦艦をさらに上回るクラス、つまり、"Super Dreadnoughts Class" を訳して「超ド級」、あるいは「ド」に漢字の「弩」を当てて、「超弩級」と言われました。

そして、その後、「超ド級」という言葉は、戦艦の大きさとは無関係に、色々な物の程度の大きさを表すのに使われるようになったわけです。
当時は、まさに現代の「超ヤバイ」と同じような感覚で使われていたんじゃないかな。
今では、「超ド級」なんて言葉で物事の程度の高さを表す人は、まずいないですよね。
こういう言葉は、短い期間で陳腐化してしまうため、生まれては廃れていく宿命にあるのだと思います。

さて、一方、「超」という言葉は、結構寿命が長く、現在でも色々な場面で使われますね。
「超」というのは、英語の "super" "hyper" "ultra" のような意味合いですよね。
後に続く言葉を修飾して、従来のそのものを超えるレベルのもの、という意味にします。
超人 - 人を超えた能力を持つ人
超特急 - 特急を超えた速度の列車

「超」の副詞的用法は、これだけ定着しても、まだ反発する人がいます。
でも、先の例の「超特急」などの場合、「特急」というのは、そもそも「特別急行」の略なので、これは副詞的な使われ方をしていると解釈することもできるように思います。
つまり、
超特別な急行
というわけです。

「超自然」や「超常現象」という言葉になると、また、少し違った意味合いで使われていますよね。
この場合、「超」は、どちらかというと、「非」のような意味合いに近い気がします。
「非科学的」とか「非日常」といった言葉の「非」ですね。
でも、「自然」は「非」を付けて「非自然」とすると、「人工」のような意味合いになっちゃいますよね。
「常」に「非」を付けて「非常」とすると、これまた意味合いが変わってきちゃうし。
「超」という言葉を使うと、なんとなく「優れている」という意味が付加されるような感覚があるので、「超自然」とか「超常現象」なんて言葉が使われるようになったのかな、なんて思います。

そんな感じで「超」という言葉の使われ方そのものが結構曖昧な気がするのです。
なんとなく、すごそうな雰囲気を出したい時に、「超」を付けておけば良いのではないかな、なんて、超適当に考えてます。

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