「れ足す言葉」

「れ足す言葉」とは次のようなものです。
行ける → 行けれる
構造としては、「行く」という動詞の可能動詞「行ける」に対して、さらに可能の助動詞「れる」を付与した形といえます。

この言葉遣いは、地方色が強いように思います。普段はあまり耳にすることがないのですが、西日本の人で、たまに使う人を見かけます。
私自身、この「れ足す言葉」を使うことはなく、実際にどのような使われ方をするのかが、実感としてピンとこないところがあります。

そこで、その使われ方の実例を探すべく、インターネットで色々調べていると、面白いページを見つけました。
平成言葉事情
YTV(よみうりテレビ)のアナウンサーブログの1コーナーです。
左上の全文検索で、「れ足す言葉」を検索してみると、テレビ番組で使われた例がたくさん出ています。
以下に、いくつか引用してみます。

勝てれる
出せれません
行けれない
直せれる
笑顔でいれれる
思えれる
生かせれる
抜かせれる
夜も寝れれん

うーん、いっぱいありますね。
やはり、五段活用動詞の可能を表す「可能動詞」+「れる」が多いようですが、注目すべきは、この2つですね。
笑顔でいれれる
夜も寝れれん
これらは、上一段、または下一段活用の動詞+助動詞「れる」+助動詞「れる」という構造であると考えられます。
つまり、
「寝る」に可能の意味を付けるために、可能の助動詞「られる」を付けて「寝られる」
   ↓
「ら抜き言葉」により、可能の助動詞「られる」が「れる」に変化して、「寝れる」
   ↓
「れ足す言葉」により、可能の助動詞「れる」が付与されて、「寝れれる」
つまり、「元の表現」-「ら」+「れ」ということですね。ややこしい!

私は、自分が「れ足す言葉」を使わないため、この言い回しの有用さというか、どういう便宜のためにこの表現が発生したのか、ちょっと理解しにくい部分がありますね。
「れる」と「られる」について】で書いた通り、「ら抜き言葉」は発生するべくして発生した変化であることが理解しやすいんですけどね……。

でも、「れ足す言葉」が発生し、ある程度多くの人に使われるようになっているということは、それなりの存在意義があるに違いありませんね。
今後どのように変化していくか、見守っていくことにしましょう。

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