ヒカルの碁

タイトルからも分かる通り、『ヒカルの碁』は囲碁マンガです。
「え、囲碁マンガ? だって、囲碁なんて知らないし……」と思った方、ちょっと待った!
このマンガは、囲碁を題材にしていますが、囲碁を知らなくても自然に入り込めて、しかも読んでいく内に、どんどん囲碁が好きになっていく、という素晴らしいマンガです。

物語は、主人公のヒカルが、おじいちゃんの家の蔵で、古い碁盤を見つける場面から始まります。
実はその碁盤には、平安時代の碁打ち、藤原佐為の霊が宿っており、ヒカルの意識の中に住むことになります。
ヒカルは囲碁を全く知らなかったのですが、佐為に頼まれ、佐為に言われる通りの手を並べる形で碁を打ってあげることにします。
そして、最初に対局するのが、時の名人、塔矢行洋の息子である、塔矢アキラでした。
この対局は、ヒカルが勝利します。……といっても、もちろんヒカルは石を並べただけ。実際に勝ったのは佐為です。
でも、アキラはこの敗北に衝撃を受けます。何しろ、彼は幼い頃から囲碁の英才教育を受け、同年代の子供に敵などいなかったのですから……。

一方、ヒカルも、佐為に言われるままに碁を打つ内に、次第にヒカル自身の囲碁の能力が覚醒していきます。
最初は、囲碁とは全く無縁のヒカルの意識が自分に共鳴したことを不思議に思った佐為でしたが、段々、その理由が分かってきます。

囲碁マンガですが、囲碁の知識は不要です。
囲碁の世界を舞台にしていながら、ドラマティックな展開に、囲碁の分からない人をも話に引き込む力を持っています。
そして、読んでいる内に少しずつ囲碁のことも分かってきて、囲碁に興味が湧いてきます。
日本棋院所属の女流棋士、梅沢由香里氏が監修しているので、囲碁に関する内容も確かなものです。

全23巻ですが、1巻~17巻までが「佐為編」となっており、18巻は番外編、19巻~23巻は、その後の、主に日中韓Jr(ジュニア)団体戦「北斗杯」を舞台とした「北斗杯編」となっています。
このマンガ、北斗杯編も良いですが、やっぱり17巻までの佐為編が最高です。
少しネタバレ的になりますが、「佐為編」というタイトルから分かる通り、佐為が登場するのは17巻までです。
(18巻の番外編にも登場しますが、これは番外編なので、時系列としては17巻より前の話ということになります)
佐為がいなくなる理由、それを予期して葛藤する佐為、そして、佐為がいなくなった後のヒカルの落胆……そして立ち直り。
これらがとてもドラマティックに描かれていて、本当に素晴らしい作品だと思います。

このマンガは、アニメも放送されていましたが、アニメもまた素晴らしいです。
特に、佐為がいなくなる話で使われているBGMが、とても感動的な良い曲です。
これは予約生産限定の商品で、予約は2009年9月で終了しているので、新品は入手できない状態です。

この他、単品販売のものもあります。
ヒカルの碁 第三期 出発篇 二
第58話「一色碁」、第59話「塔矢行洋引退!」、第60話「さよならヒカル」

ヒカルの碁 第三期 出発篇 七
第73話「進藤対塔矢」、第74話「キミの中にいる」、第75話「なつかしい笑顔」

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