星新一のショートショート

星新一という小説家をご存じでしょうか?
日本を代表するショートショート作家です。彼が日本のショートショートの第一人者である、と言って、ほとんどの人は異論を挟まないと思います。

「ショートショート」というのは、short short story のことです。つまり、短編と言われる小説より、さらに短い作品です。
長さについて、明確な定義はないと思うのですが、大体、400字詰め原稿用紙で10枚前後、といったところでしょうか。

私は、そもそも小説があまり好きではありません。
長い小説って、読んでると飽きてきて、「もういいから、最後はどうなるの?」と言いたくなってしまいます。
そんな私にとって、星新一のショートショートは、まさに、どストライクなわけです。
しかも、星新一のショートショートは、ほぼ必ず、最後に鮮やかなオチが待っています。
「なるほど、そうだったのか」という感動が、ページ数にして、わずか10ページ足らずの作品を読み切る度に味わえるのです。
これなら、いくら飽きっぽい私でも、飽きるはずがありません。
星新一のショートショートは、ほぼ全て読みました。

読む方は楽しいことこの上ないのですが、執筆する方の苦労は想像するまでもないことです。
しかも、小説の原稿料は、原則として、ページ数に対する従量制のような形で支払われるわけですから、ショートショートのような作品ばかり書き続けることは、うまみが少ない仕事です。
そんな中、星新一は、生涯でなんと1000編を超えるショートショートを残しました。
後期になるにしたがって、1作品あたりのページ数が長めになったり、初期の作品のようなオチの鮮やかさはなくなってくるものの、ある程度以上のクオリティのものをそれだけ書き続けたことは、本当に素晴らしいと思います。
そんな偉大な小説家は、1997年、多くの人から惜しまれつつ、この世を去りました。

星新一の小説は、小説が好きではない、と思っている人にこそ、ぜひ読んで欲しいですね。
特にお奨めなのが、これです。
『ボッコちゃん』は、星新一による自選短編集です。50編のショートショート作品が収録されています。
表題作は変わった名前ですが、「ボッコちゃん」というのは、バーのマスターが造った女性型アンドロイドの名前。そのアンドロイドに本気で恋する男性が現れ、やがて……。おっと、ここまで。最後には、鮮やかなオチが待っています。

あと、最近知ったのですが、マンガ化された作品集もあります。
コミック星新一―ショートショート招待席
でも……小説がマンガ化される意義は、少し長めの小説のポイントを押さえてマンガにすることで、小説を読み慣れない人でも気軽に読める、という点にあると思うんですよね。
星新一の作品の場合、原作の小説自体、非常に読みやすいので、マンガ化されているありがたみは、あまりないのかもしれません。
むしろ、星新一の作品を読み尽した人が、「マンガでどう表現しているんだろう」という興味で読むのに適しているのかもしれません。

また、星新一の作品は、以前、NHKで映像化されたものが放送されていました。
映像化の手段は、アニメーションのものと実写のものがあり、原作を知っていても、なかなか面白かったです。
DVDも発売されています。
私個人の意見としては、やはりこれも、マンガ同様、原作を読んだ後で見た方が良い気がします。
あ、といっても、私の場合は原作→映像の順でしか見ていないので、逆の場合どう感じるのかは、私には絶対分からないということになりますね。
映画などの場合、映像化された作品を見た後で、その原作を読む、という順序がほとんどだと思うので、この作品についも、映像作品を見た後で原作を読むのも良いのかもしまれせん。

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